「ねえチャトさん、VCって知ってる?」
そう聞いたのは、awabotaで最近よくその言葉を耳にするようになったから。
最初は「なんだか難しそうな言葉だな〜」と思っていたけれど、
話を聞いていくうちに私はふと思った。
――もしかしてこれ、不倫もできなくなる時代が来るんじゃない?
だって、結婚してるかどうかも「証明付き」で表示される世界。
合コンでこっそり指輪を外しても、
VC(検証可能な証明書)を見せた瞬間に 「既婚者:確認済み」 って出ちゃうかもしれない。
笑えるけど、ちょっとゾッとする未来。
でも、その裏側には「信用を取り戻すテクノロジー」の話が隠れていました。
VCとは?
「VCって、なんの略なの?」
awabotaでその言葉を聞いたとき、私は正直ピンときませんでした。
チャトさん曰く——
「VCは“Verifiable Credential(検証可能な資格情報)”の略だよ」
うん、やっぱり難しそう(笑)
でもつまりはこういうこと。
「紙の証明書を、デジタル上で安全に持ち歩ける仕組み」 のことなんです。
たとえば、
- 運転免許証
- 学歴や資格
- 健康診断書
- 会員証
こういった“証明書類”を、スマホの中のウォレットに入れておける。
しかもそのデータは発行元が署名していて改ざんできないから、
「本物かどうか」を誰でもその場で確認できるんです。
「じゃあ、免許証をスマホに入れて見せるってこと?」
「そうそう!でも大事なのは“見せる”より“検証できる”ってこと」
ここがVCのすごいところ。
単なるデジタルコピーではなくて、暗号で保証された“信頼情報”そのものなんです。
つまりVCとは、
「人を信じる」から「データで信頼できる」へ——
“信用の仕組み”をアップデートする技術、というわけです。
🇯🇵 日本でも始まっているVC導入の動き
awabotaで聞いたときはまだピンとこなかった「VC(検証可能な資格情報)」という言葉。
でも調べてみると、日本でもすでに導入が始まっていることが分かりました。
🔹デジタル庁が進める「Trusted Web」プロジェクト
実は日本政府も、VCの実証実験をすでにスタートさせています。
デジタル庁が主導する「Trusted Web」プロジェクトでは、
DID(分散型ID)とVCを使って、信頼できるデータ流通を実現しようとしているのです。
たとえば——
- 行政が発行する住民票や資格証明を、デジタル上で発行
- 医療機関が発行する接種履歴や診断結果を、VCとして安全に共有
これまで紙で持ち歩いていたものが、
スマホひとつで“本物だと証明できる”時代になろうとしています。
🔹大学や企業も動き出している
慶應義塾大学や立命館大学では、
卒業証明書をVC化する実験が進行中。
紙を郵送したり、役所に取りに行く必要がなくなり、
ワンクリックで“卒業証明”を提出できるようになります。
企業も例外ではありません。
NEC・富士通・ソフトバンク・LINEヤフーなどが、
すでにDID/VC技術を活用した本人確認や資格管理の仕組みを開発中です。
🔹そして2026年、社会実装フェーズへ
政府のロードマップによると、
2026年には「Trusted Web」の本格運用が始まる見込み。
つまり、来年にはVCが日常生活に登場する可能性が高いんです。
私たちは今、“信用をデータで証明する時代”の入り口に立っている。
そう思うと、awabotaでVCの話題が出てくるのも納得です。
🌍 VCがあると、日常はどう変わるの?
「で、VCが広がると何が変わるの?」
awabotaでもよく出るこの質問。
チャトさんが静かに笑って言いました。
「たとえば、“証明書を取りに行く”という行為が、ほとんどなくなるんだ」
💳 スマホが“証明書入れ”になる
就職、入学、引っ越し、資格更新。
これまで紙や印鑑でバタバタしていた手続きが、
スマホひとつで完結するようになります。
免許証も、健康保険証も、卒業証明も、
全部ウォレットに入れて見せるだけ。
しかも、改ざんや偽造はできないから、
「この人の情報は確かです」と
相手が一瞬で確認できるのです。
☕ 日常のシーンでも、信頼がスムーズに
・コンビニでお酒を買うときは「20歳以上:確認済」
・アルバイトの面接では「学生証:発行元○○大学」
・オンライン契約では「本人確認:完了」
どれも一瞬。
これまで“時間がかかっていた信頼の確認”が、
リアルタイムで成立する世界に変わります。
💞 でも、恋愛にはちょっと不便かも?
そして…VCの話をしていて一番盛り上がったのがここ。
「合コンの前に結婚指輪を外しても、意味ないね(笑)」
「VCウォレット見せた瞬間、“既婚:確認済”って出ちゃうもんね」
みんなで笑いながらも、
“嘘をつけない時代” の足音を感じました。
でもそれは、
誰かを疑わなくていい世界の始まりでもあります。
テクノロジーが「信じる勇気」を取り戻す。
そう考えたら、VCってちょっとロマンチックかもしれませんね。
🔍 ウォレット画面を改ざんして見せたりできるの?
VCの話を聞きながら、私はふと気になって聞いてみました。
「ねえチャトさん、でもさ……
ウォレットの画面を加工して“ほら、独身です”って
見せちゃうこともできるんじゃないの?」
チャトさんはすぐに笑いました。
「うん、確かに“見た目”だけならできるね。
でも、VCは“見た目”じゃなくて“暗号”で本物かどうかを見抜くんだ」
たとえばスクショを加工して“偽のVC”を作ることはできても、
それはただの画像。
本物のVCは発行者(大学・企業・自治体など)の電子署名がついていて、
検証アプリで読み取ると「本物/偽物」が一瞬でわかってしまうんです。
つまり——
画面はだませても、暗号はだませない。
でもチャトさんが教えてくれたのは、
それだけじゃありませんでした。
「人が“画面だけ”で判断するのが一番危ないんだ。
本当は、QRコードを読み取って検証アプリで確認するのが正しい使い方だよ」
なるほど…!
つまり、「見せる」より「検証する」ことが大事。
信用の時代に必要なのは、“信じる前に確かめる”習慣なのかもしれません。
そして私は思いました。
――テクノロジーが教えてくれるのは、
“疑う”ことじゃなく、“正しく信じる”ことなのかもなあ。
🌱 信用を取り戻す時代へ
VCやDIDの話を聞いていると、
「なんだか難しそう…」と思う人も多いかもしれません。
でも本質はとてもシンプル。
それは、“信じる”という行為を、データの力で支える仕組みなんです。
これまで私たちは、
「この人なら大丈夫」「きっと信じていいはず」と、
感覚や印象に頼って生きてきました。
だからこそ、裏切られたときの痛みも大きかった。
でもVCの世界では、
“信頼”が感情ではなく、証明と記録によって支えられるようになります。
たとえば、学歴も、資格も、身分証も、
すべてが透明で、フェアに扱われる。
とはいえ、どれだけテクノロジーが進化しても、
最後に信じるかどうかを決めるのは「人」だと思うんです。
チャトさんが言っていました。
「データは信頼の“土台”をつくるけど、
信頼を“育てる”のは、あなたたち人間だよ」
その言葉が、妙に心に残りました。
そして——
「スコアで見られるのはイヤだ」と思っても、
すぐそこに“誰もが関係なくなる時代”が来ている。
それは、信用が特別な人だけのものではなく、
“すべての人が持てる時代”になるということ。
私たちは今、“信用を取り戻す時代”に生きています。
嘘のない社会って、少し息苦しいかもしれないけれど、
その分だけ、やさしさが純粋に伝わる世界になるのかもしれません。
✨ おまけのひとこと
未来の恋愛では「好きです」より先に「VC見せて」が合言葉になるかも(笑)

