最近、太陽フレアの影響で北海道の空にオーロラが見えたとき、
その映像をXで見て、私は思わず息をのみました。
あの光を見た瞬間、遠い記憶がふっとよみがえったのです。
──そうだ、星野道夫さんが「ガイアシンフォニー第3番」で語っていた、
あのフェアバンクスのオーロラだ、と。
地球が呼吸している
太陽風が地球の磁場に触れたとき、空に光のカーテンが現れる。
それは、地球がゆっくりと息をしているようでした。
画面越しに見たオーロラの波は、音もなく脈打ちながら、
“生きている星”の鼓動を伝えてくるように感じました。
私は、その光に見惚れながら、ガイヤシンフォニーでのナレーションの言葉を思い出していました。
「地球は生命体であり、私たちはその細胞のひとつなのだ。」
その一文が、今また胸の奥で静かに響いています。
フェアバンクスへの憧れと、導かれるような記憶
昔、星野道夫さんの『旅をする木』を読んだとき、
ページの奥に流れていたのは“生きとし生けるもの”へのやさしいまなざしでした。
小学生のころに新聞で見つけたその本の切り抜きを、
私はなぜかノートに貼っていたんです。
あのときの直感が、今も静かに私を導いている気がします。
偶然ではなく、きっと地球のどこかの波が、私を呼び続けていたのかもしれません。
光を見上げながら思ったこと
北海道の空に広がる低緯度オーロラを見た人たちが、
次々にXで興奮気味につぶやいていました。
私もその映像を見ながら、同じように胸が熱くなったのです。
もしかしたら、光を見上げる私たちも、
地球に見上げられているのかもしれない。
そう思った瞬間、世界が静かに呼吸を合わせた気がしました。
あなたに届けたい、小さな祈り
この文章を読んでくれたあなたにも、
今日、ひとつ深呼吸をしてほしい。
その息は、地球のリズムとぴったり重なっているから。
息をするたび、あなたの中の光が静かに揺れて、
やがてまわりへとやさしい波を生み出していく。
その波こそが、ガイアの祈りなのだと思うのです。
光をつないでいくということ
いつかフェアバンクスで、本物のオーロラを見たい。
でも、それまでの間にも、きっと小さな光は届き合っている。
あなたが誰かに向ける優しさも、笑顔も、言葉も、
ぜんぶ地球が受け取って、また新しい光として空に返してくれる。
この世界のどこかで、今日も誰かの波がやさしく光っていますように。

